全国陶器瓦工業組合連合会より、耐震シミュレーションソフト『wallstat』で瓦の耐震性を検証した結果が報告されました。「耐震診断を伴わない屋根の軽量化は、大地震時に倒壊する可能性がある。」という結果などが分かりました。
■耐震シミュレーション実施の背景
2001年(平成13年)に策定されたガイドライン工法で施工された瓦屋根は、震度7クラスの大地震でもその安全性が科学的に検証されています(瓦屋根自体の耐震性は検証済)。
しかしながら、大震災の発生の度に「瓦が重いから住宅が倒壊した」という報道が繰り返しなされた結果、瓦屋根を軽量な屋根材に変更する工事が行われています。
■スレートや金属屋根でも倒壊することがあります
スレートや金属といった軽い屋根材であっても、住宅全体の耐震性能が低いと倒壊してしまいます。「瓦が重いから住宅が倒壊した」という風評と矛盾が生じています。
そこで、全国陶器瓦工業組合連合会では、屋根材を軽くしただけで大地震による住宅被害に差異が本当に生じるかを検証するために、耐震シミュレーションソフト「wallstat(ウォールスタット)」を用いて、既存木造住宅の屋根を瓦からスレートや金属に葺き替えた単純な条件で耐震性を比較しました。併せて、耐震補強を加えた瓦屋根の耐震性も調べました。
■耐震シミュレーションソフト『wallstat』で検証した詳細や結果は以下のページをご参照ください。
▼全国陶器瓦工業組合連合会 『瓦の耐震性を知る』
http://www.zentouren.or.jp/simulation/simulation.shtml
▼以下のPDFファイルは、『瓦の耐震性を知る』の冊子(A4/8ページ)です。
taishinsei.pdf
2017年09月26日
耐震シミュレーションソフト『wallstat』で瓦の耐震性を検証
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2016年06月15日
NHK 東海NEWSWEBで『地震に負けない屋根瓦』
瓦の耐震性について、NHK 東海NEWSWEB(http://www3.nhk.or.jp/tokai-news/)に、2016年5月31日放送『地震に負けない屋根瓦』の取材記事が掲載されました。
『地震に負けない屋根瓦』
一連の地震で住宅の屋根に被害が相次いだ熊本では、梅雨入りを前に瓦の復旧作業が急がれています。しかし、今回の地震を受けて、住民の中には瓦は地震に弱いというイメージを持つ人もいます。
こうしたなか、新しい工法で瓦の耐震化に取り組む愛知県の瓦業界を名古屋放送局・野村祐介カメラマンが取材しました。(NHK 2016年5月31日放送)
http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20160531_yanegawara/
『地震に負けない屋根瓦』
一連の地震で住宅の屋根に被害が相次いだ熊本では、梅雨入りを前に瓦の復旧作業が急がれています。しかし、今回の地震を受けて、住民の中には瓦は地震に弱いというイメージを持つ人もいます。
こうしたなか、新しい工法で瓦の耐震化に取り組む愛知県の瓦業界を名古屋放送局・野村祐介カメラマンが取材しました。(NHK 2016年5月31日放送)
http://www.nhk.or.jp/nagoya/websp/20160531_yanegawara/
posted by Niimi at 08:26| Comment(0)
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